【究極の1冊】HSPさんへ届けたいおすすめ本【心が軽くなる3つの言葉】

仕事がうまくいかない時、人間関係がうまくいかない時、「きっとHSP気質のせいだ」と思い、とても苦しく弱い自分が嫌になります。周囲からの刺激を敏感に感じとってしまうHSPさんには、あるあるかもしれません。

責める自分を誰かになだめてほしくて、本を読み漁っていた時に見つけた一冊が、韓国のベストセラーエッセイであるハ・ワンさん著『あやうく一生懸命生きるところだった』という本です。

読み終わった後、「あぁ、私は私でいいんだな。何も間違っちゃいない。」そう思い、涙がじんわり出てくる本でした。元々読書好きな私ですが、その中でもまさに人生のバイブルにしたいと思える本だったのです。

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あやうく一生懸命生きるところだった [ ハ・ワン ]
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生きるのが疲れてしまったHSPさんに、生きる希望と自分らしさを取り戻させてくれること間違いなしの一冊です。

この記事では、本から得た気付きや学びを、引用を交えながら「心が軽くなる3つの言葉」にまとめてお伝えします。ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。

HSPさんへ届けたい言葉①他人との比較って意味あるの?

他人との比較って意味あるの?

一つ目の言葉は「他人との比較って意味あるの?」です。気がついたらいつも他人と比較してしまって、苦しくなっていませんか?私はまさにその一人です。

「他人との比較って意味あるの?」の問いのヒントをくれた3つの言葉と、本の引用をご紹介します。

何のために必死に頑張っているの?

この問いを受けて、あなたはスッと答えが出てきますか?私は、言葉が全く出てきませんでした。

しばらく自問自答して、「見栄のため?」「えっと…誰に対しての見栄なの?職場の人?」「で、その職場の人たちは私にとってそんなに大事なの?」そのようなことを考え、余計に分からなくなりました(涙)

何のために必死に頑張っているの?
(中略)
誰が一番お金を稼ぐでしょうか大会?
誰が一番最初に家を買うでしょうか大会?
誰が一番出世するでしょうか大会?

『あやうく一生懸命生きるところだった』ハ・ワン (著) 岡崎 暢子 (翻訳)

お金を稼ぐことに特段興味はないし、大きな家が欲しいとも思わないし、出世もしたくない。

そう思い巡らせた時にたどり着いた、何のために必死に頑張っているのかの答えは、自分が幸せになりたいからだと気付きました。そう考えると、他人との比較は意味のないことですよね。

人生マニュアルは捨てて、自分らしく居よう

子供の頃から何かと競争させられていた私たち。試験の度に順位が出るし、勉強だけならまだしも、マラソン大会でさえも順位が出ます。高校受験や大学受験も、偏差値の高い学校に行けば褒められるし、偏差値の高い学校への進学を強制的に目指させられていた気がします。

例え偏差値の高い高校や大学に進学できたとしても、その場所にはまた優秀な人たちがいるのだから、どれだけ頑張っても惨めな気持ちばかり募ります。

そうして、いつの間にか世間が良しとしているロードマップに沿って進んでいて、そのように生きるのが普通になっている私たち。まるで、人生のマニュアルが存在していて、どれだけそのマニュアルに沿って生きられたかで、周囲の褒め具合が変わってくるようです。

自分の人生なのに、自分の気持ちなのに、どうして他人の評価によって大丈夫だったり大丈夫じゃなかったりするんだろう?

『あやうく一生懸命生きるところだった』ハ・ワン (著) 岡崎 暢子 (翻訳)

著者のこの問いによって、いつの間にか他人に褒められる道を正解だと思ってしまっていた私の人生に、メスを入れられた感じがしました。

私の人生なのに、私の気持ちなのに、私自身がどう思うかではなく、いつも誰かがどう言うかによって良し悪しを感じてしまっていることは、おかしいのではないかと思いました。

他人のスピードに合わせようとするから、つらくなる

職場でもいつも、他人のスピードに合わせようとしていました。同期の成績に自分も追いつかねばと思い不安になり、半年ほど早く入社した先輩が、自分くらいの時はどこまで成長していたんだろう?と考えては、自分はまだそこに至っていないと考え、苦しかったです。

いつも比較対象が、自分ではない他者だったのです。

それは仕事だけではありません。ライフイベントでもそうでした。私が転居や転職を重ねているうちに、いつの間にか友人が結婚していました。SNSを開けば、高校の同級生が次々と出産しています。

いつもベクトルが自分ではなくて、他の誰かでした。そして、そこに追いついていない自分と勝手に比較し、落ち込むのです。

人はそれぞれ、その人なりの速度を持っている。自分の速度を捨てて他人と合わせようとするから、つらくなるのだ。
ムリして合わせようとせず自分のペースに忠実になるだけでも、他人とはまったく違う生き方になる。それが個性だ。

『あやうく一生懸命生きるところだった』ハ・ワン (著) 岡崎 暢子 (翻訳)

もっと自分の個性を大事にしてもいいのではないか?と思えました。そう、人生の速度は自分と他人で同じではない。それなのに、他人に合わせようとするから、つらくなるのです。

他人より遅れてる?だからどうした?
「ひょっとして今、取り残されているかも?」と不安なときは、きっと後れを取っているに違いない。だが、慌てて追いかける必要はない

自分だけのペースとコースを探すことのほうがもっと大切だ。
遅れていることは恥ずかしいことじゃない。認めよう。

『あやうく一生懸命生きるところだった』ハ・ワン (著) 岡崎 暢子 (翻訳)

「自分だけのペースとコースを探すことのほうがもっと大切だ」という言葉に、ハッとしました。

ペースだけではなくて、コースも自分と他人は違うのです。コースも違うんだと思えば、ペースで優劣をつけることはできないなと思えてきます。

HSPさんへ届けたい言葉②もっと”幸せ”に目を向けよう

もっと”幸せ”に目を向けよう

私たちはどうしても、「できたこと」よりも「できていないこと」に目がいってしまいます。人生を振り返っても、「うまくいったこと」よりも「失敗したこと」ばかり思い出してしまい、苦しくなります。

この本はそんな私たちに、「もっと自分の幸せに目を向けよう」とシンプルなメッセージを伝えてくれました。

つらいことにしがみ付く必要はあるのでしょうか

あまりにもつらく、耐えがたいならあきらめろ。あきらめたって問題ない。道は絶対、一つじゃないから。

『あやうく一生懸命生きるところだった』ハ・ワン (著) 岡崎 暢子 (翻訳)

辞めること、諦めること、逃げることに極度の嫌悪感を持ってしまうのはなぜでしょうか。私の場合は、それでも踏ん張れなくてつらくなり、逃げてしまうことがあります。そうして、そんな自分がますます嫌いになり、自分を責めます。

そのような中で、著者のこの言葉はとてもシンプルに、「それでいいんだよ」と伝えてくれている気がします。耐えられないほどつらい時は、逃げたっていいんです。

夢見た通りじゃない今の人生は、はたして失敗なのだろうか?

大学生の頃は、新卒で入社した会社でバリバリ働いて、会社の賞も取って、社内でも有名になるくらいに貢献したいと思っていました。その後はベンチャー企業に転職して、裁量が存分にある中で培った力を活かし、すぐに即戦力として活躍する未来を描いていました。

現実は、新卒で入社した会社でも、優秀な同期は沢山いるので賞を取るなんてもってのほかでした。ベンチャー企業に転職してみたものの、裁量がありすぎる中で主体的に戦える力はなく、挫折の連続でした。

自分の人生だって、なかなか悪くはないと認めてからは、不思議とささいなことにも幸せを感じられるようになった。
こんなことにまで幸せを感じられるのかってほどに。
(中略)
結局、人生は”どう捉えるか”
理想通りにならなくても人生は失敗じゃない。人生に失敗なんてものはない。

自分が自分の人生を愛さずして、誰が愛してくれるだろうか?

『あやうく一生懸命生きるところだった』ハ・ワン (著) 岡崎 暢子 (翻訳)

それでも、人生は”どう捉えるか”だし、人生に失敗なんてないのです。自分の人生を素直に認め、受け入れることが大切だと気付きました。でもそれは、諦めで受け入れるのではなく、これまで辿ってきた全ての道は、私にとってどれも大切な道なのだと噛み締めるということです。

どんな経験も、今の自分を作ってくれた大切な道なのです。

不幸な理由を探すことに時間を費やしていないか?

もしかすると人間は、人生の大事な時間を、自分の幸せな理由を探すより、不幸な理由を探すことに費やしているのかも。
(中略)
何かを失ったときは失ったことに気を取られて、何かを得ていることに気づかない。
反対に、何かを得ようとするときは、それに集中するあまり失っていることに気づかない。
そして問題なのは、失ったときだ。何かを得ているときは幸せのほうが大きくて気にならないものだが、失ったときはそうはいかない。

『あやうく一生懸命生きるところだった』ハ・ワン (著) 岡崎 暢子 (翻訳)

どうしてもネガティブな側面ばかりに目が行きがちな私たちですが、それがどんな選択であれ、どんな時間を過ごしたであれ、例えどんなにつらい経験だとしても、得ている何かがあるはずです。

例えば私は、2社目のベンチャー企業を半年で退職してしまいました。それも、転居を伴う転職で、パートナーを置いて単身で引っ越したにも関わらずです。もちろん、沢山のものを失いました。自分の経歴(早期離職というキャリアの傷)、パートナーと過ごせたはずの時間、転居や新生活のための莫大なお金などです。

なぜ転職活動の際、もっと自己分析ができなかったのか?もっと周りに相談して、周りの人のアドバイスを受け入れたら良かったのではないか?と後悔ばかりでした。

でも、この半年間で得たものはありました。今でもつながっている社員の人たち、その会社を通じて出会った社外の仲間、興味のある分野の知識…。思い返すと得ているものはあるはずなのに、失ったものの大きさにばかり目がいってしまいます

後悔しても、振り返っても、過去の時間は戻ってこないし過去は変えられません。それならば、人生の大事な時間を、もっと幸せなことに想いを馳せる時間にした方が良いなと感じました。

HSPさんへ届けたい言葉③結果ではなく、過程を大切に

結果ではなく、過程を大切に

小さい頃から結果を求められて生きてきた私たちは、過程を大切にするということを忘れている気がします。でも人生に正解なんてないのです。結果を求めても、その結果が正しいのか間違っているのかも分かりません。それならば、過程にもっと目を向けてみても、よいのではないでしょうか?

答えを探すことではなく、問題を解く楽しさを感じる

過程を大切にすることを忘れる私たちを、著者は下記のような分かりやすい例えで示しています。

そうだ。本来、楽しむことが目的のなぞなぞに、僕らはあまりに死に物狂いで挑んでいるのではないか?
答えを探すことにだけ集中し、問題を解く楽しさを忘れてはいないだろうか?

『あやうく一生懸命生きるところだった』ハ・ワン (著) 岡崎 暢子 (翻訳)

仕事でも、結果を出すことに囚われすぎて、その過程は我慢の連続だと思ってしまいます。今目の前の生活だって、将来のためだから仕方ないと歯を食いしばって生きています。

でも本来、人生は結果を求めて生きるものではなく、その過程、つまり日常の何気ない時間を楽しむために存在しているのではないでしょうか?

同じ人生なら「一生懸命」より「楽しく」

それなら結果がどうなっても構わないという訳では、もちろんないと思います。”結果”となる目指すものがあるからこそ頑張れることもあるし、生きる意味を見出すこともできます。

でも物事はバランスだとも思うのです。結果を得ることだけに執着するのではなく、”自分なりの方法で”、過程も楽しむことがセットとなって幸せなのだと感じます。

何かをするときに「結果」を期待しないことはありえない。
でも僕は、あまりに結果を得ることだけを急ぎ、過程は「結果を得るために我慢する時間」くらいに考えていた。
その過程だって十分に楽しめたはずなのに。
(中略)
「必ずしも、人と勝とうとして楽しむものではない」ということだ。
ただ、楽しくやりたいだけ。誰かに勝つことが目的になった瞬間、楽しめなくなると思うから。
これからは一生懸命頑張る人生は終わりだ。耐えしのぶ人生は十分に生きた。
結果のために耐えるだけの生き方じゃダメだ。過程そのものが楽しみなのだ。

『あやうく一生懸命生きるところだった』ハ・ワン (著) 岡崎 暢子 (翻訳)

「一生懸命」に生きて、苦しく生きづらくなるくらいなら、いっそのこと、「なんでも楽しくやるんだ」という気概で生きた方が、あとで人生を振り返った時、充実していたと言える気がします

✔️心が軽くなるおすすめ本は、こちらの記事でもご紹介しています。

まとめ

本当に、何度でも読み返したい本です。HSPさんのバイブル本になること間違いなし。

いかがでしょうか?この記事を読んでくださったあなたも、「私は私でいいんだ」と、少しでも自分を認めて受け入れることができていたなら、嬉しいです

今回ご紹介した、「心が軽くなる3つの言葉」はこちらです。

<心が軽くなる3つの言葉>
【1】他人との比較って意味あるの?
【2】もっと”幸せ”に目を向けよう
【3】結果ではなく、過程を大切に

もっと色んな考え方を知りたい、著者の言葉に触れたいという方は、ぜひ本も読んでみてほしいです。あなたにとっても、人生のバイブルになるかもしれません。